朝腕を揚げていたヒッチハイクだ。
朝早く宿を出た、
その時宿のおばちゃんがバター茶を作っ
ていてくれた。余りおいし物では無い、
お茶にバターを入れ塩を入れる。
作り方は良く知らないが
そんな感じの味だ。俺は「ありがと
う」おばちゃんは「気おつけて」と
当たり前の会話で別れを告げた。
チベット人は客人には優しいと
聞いていたが本当に優しい。
なんか暖かかった。
俺は朝から腕を横に上げ続けている。
と言っても車は滅多にとうらない。
あーあーて感じその
時色々頭の中によぎった。
昔ニュージーランドでヒッチ。
した時もなかなか止まってくれなかっ
た。他の人は止まってくれるのに俺だけ、、、
その時分かったのは俺は
余りにも汚い服を来て
ヒッチしていたから載せる方も
やだったからだ。
そのあとは服を
着替え身なりを綺麗にしたら
簡単に止まってくれた。
俺はヒッチハイクは
汚い格好でやるもんだと
思い込んでいた。
うわー今巡礼者が通り過ぎて行く
尺取虫の様に進んでいく。昨日イギリス人
が話してくれた。
チベット人は一生に一度
カイラスに行きたいと思ってる。
それも全ての財産を
持って「ごだいとうち」
しながらまず立
ったまま手を合わせ
次に正座の様な形になり
そのままうつ伏せになり
身体を伸ばす。その状態
を続けカイラスを目指す。
時には人も襲うと
カイラスに行くために!!!!
食べるために!!!!俺は昨日イギリス人か
ら話を聞いていたのでぞーとした。
しかも目が違う大きな一点を
見つめる鋭い目だ。巡礼者は1
人でない家族みんなで進んでいく
ただカイラスを目指し 進む
本当の幸せがそこにあるかどうか
でなく 彼らはその時を
真剣に生きていた。
のそのそ進んでいく
まるで違う生き物が動いている
ように感じた。魂が動いている
ようだった。