日本から持って来たお金が
なくなって来たので
仕事を探すことにした
どこで働こうか迷った末
家から少し離れた所に
沢山の工場があったので
ここの何処かで働けるだろうと
思い50軒聞いて回った。
[I'm looking for job] と何度も何度も
精一杯頑張ったが
すぐに返事がなかった。
もう無理かなーと
思っていたら
沢山回った一軒から電話があり
明日仕事場に来てくれと
と言うので次の朝早く
出かけ どこがその会社か
覚えていなかったので
探し回った。何せ50件
回ったから それでも
なんとか見つけた
その会社の名前はジェンキンテンバー
聞いた話によると
日本に材木を輸出していて
日本人ってどんな人か興味を持っていて
雇ってくれたみたいだった
そこでの仕事は単純作業流れてくる
材木を左から右に移動させるだけ
5列の八段40個て感じ
でもそこで働く人は
1 2 3 4と一つずつ数えていた
掛け算ができなかったようで
何となく優越感に浸ってしまった。
そこで働く人は日本で言う不良の集まり、
昨日まで来ていた人が来なく
なったので
どうしたんだ あいつは、と聞いたら
刑務所に入れられたとか、仕事中殴り合いの
喧嘩が始まったり、
休憩時間にはみんな集まりマリファナを吸ったり
少し危険な場所だった。そこには2人の女の子も
働いていてその子たちのことを
「こいつらは芸者芸者」と教えてくれた
どう言う意味かわからないが
多分芸者=ヤリマン
そんな感じのジェスターで教えてくれた。
そこで働く人の7割がアジア系の顔
マオリの人とサモアかどこからか
出稼ぎに来た人
が大半 マオリというのは
ニュージーランドの原住民、
元人食い人種と恐れられたみたいだ
よくニュージーランドのラクビーの試合の前に
怖い顔をして踊るあれがマオリだ。
でもそんなに怖い人たちではなかった。
1度みんなから ハガイジメに
され 「へい へい」日本人
と、ほっぺをつねられた事は
あったが、ただそれだけ
彼らが言うには
俺らは ニュージーランドでは
最強の不良らしかったが
俺には田舎のいたずらっ子
にしか見えなかった。