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totofukuの旅

インドネシア リアウ


 

   俺はスマトラのリアウという場所を

 

   旅したリアウはとてものんびりした町

 

   俺は町から少し離れた丘の上にある宿を見つけ

 

  そこに泊まることにした。そこはクリスチャンの

 

  おじさんとおばさんが経営していた 後従業員

 

  が女の子2人いた。1人は親戚の子 もう1人は

 

  山から来た子 名前はフイ 

 

  彼女は山から母親に連れられ

 

  ここに来たらしい それもタダ働きで

 

  山では彼女を食べさすことができない

 

  だから彼女のお母さんはここのゲストハウスに

 

  タダでいいから雇ってくれと連れて来たらしい

 

  年は14.5  顔は真っ黒い顔をしているが

 

  綺麗な顔立ちだ 俺は昔の日本も

 

  こうだったんだろうと 彼女の仕事ぶりを

 

  眺めていた 動作はゆっくり ご飯を

 

  あまり食べていないのだろうか

 

  体は痩せていた。オーナーのおばさんに

 

  言われたことをゆっくりであるが

 

  きっちりこなしていた。掃除と洗濯が

 

  彼女の仕事らしい 俺がフイの仕事を

 

  眺めていたらオーナーのおばちゃんが

 

  なんか彼女に仕事を与えてくれと

 

  仕事そんなのないよというと

 

  おばちゃんが あんたのジーパン

 

  汚れてるだろうそれ洗わせるわという

 

  それも10円で俺は仕方なく他のズボンと履き替え

 

  ジーパンを差し出したフイは水場で

 

  俺のジーパンを洗い出した どんな洗い方を

 

  するのかなと見ていると石鹸をつけ水でゴシゴシ

 

  その後岩場に叩きつける それを繰り返していた。

 

  俺はジーパンがボロボロになってしまうと

 

  思ったが何も言わなかった。おばちゃんは

 

  目を大きくしてニヤリと笑い  「この子よく働くだろう

 

  日本に連れて帰ってくれ」と言った。俺は焦って

 

  「無理無理無理」と言って断った。山から出てきて

 

  可哀想だけど無理 彼女は未成年だし 

 

  パスポートもないし 多分戸籍もないだろう

 

  犬や猫を連れて帰るのと訳が違うよ

 

  とおばちゃんに言うと下を向いて

 

  黙りこくった。そして次の日ゲストハウスで

 

  朝食を食べていると小さな子の話し声

 

  が聞こえた 誰だろうと外を見たら

 

  フイと小さな子2人 フイにその子は誰か聞くと

 

  妹と弟らしい お腹が空いて

 

  山から降りて来たみたいだった。

 

  妹は10歳ぐらい弟はまだ2歳ぐらい

 

  2人はねいちゃん腹減ったと言っている

 

  ようだった。フイは2人を見つめ

 

  助けたいけど助けられない

 

  悲しさと厳しさの何とも言えない

 

  目で兄弟を見つめていた。

 

  俺は居た堪れなくなり追加で

 

  2人分の朝食を頼んだ。

 

  彼女の兄弟は貪り食うようにパンを

 

  食べていた。長い間何も食べていなかったのだろう

 

  2歳の弟はパンツも履かずうんこ座りで

 

  うんこをしながらパンを食べていた。

 

  俺はそんなん初めて見た。と思った。

 

  日本だったらそんな汚いことと叱るだろうが

 

  兄弟は何も言わない これは普通の

 

  出来事なんだろう 俺は唖然とした。

 

  フイは兄弟が朝食を取っている時

 

  何も言わなかった。食べ終わった後

 

  背中を押すように兄弟を山に返した。

 

  フイはその後俺の近くに来て

 

  ありがとうと言って頭を下げ、

 

  目にはいっぱいの涙が溜まっていた。

 

  兄弟の前では弱いところは見せられない

 

  強いおねいちゃんを見せなくては

 

  と思ったのだろうか!

 

  ありがとうと言って離れていく

 

  彼女の背中がなんとも言えなかった。

 

  ずっと我慢してたのだろう 助けたいけど

 

  助けられないその歯痒さ  

 

  俺は彼女の背中になんとも言えない

 

  切なさを感じてやまなかった。

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