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totofukuの旅

ペナン島(マレーシア)

 

 

 

  35年前マレーシアのペナン島に行った。

 

  バックパックを背負って街を歩き回っていた。

 

  俺は安い宿を探しウロウロ 見つけたのが

 

  1泊 500円の安い宿 日本とは違って

 

  色々な色 赤 黄色 青 で塗りたくられていた。

 

  近くで見てみると木は剥がれボロボロ

 

  ローカを歩けばギシギシ音が鳴る

 

  ひどい宿 まー安いからいいやと思い

 

  チェクインを済ませた後、ビリビリ破けた服を

 

  着た少年が部屋を案内してくれた。

 

  暗い日の当たらない部屋 一つだけ小さな窓

 

  まー寝るだけだからいいか!!!

 

  それから俺はとりあえずペナンを歩き回った。

 

  綺麗なのんびりした街並み 前の方に

 

  海岸が見えてきた。あー気持ちいい

 

  なんか爽やかな気分 ペナン島に

 

  ずっと住んでみたいなと言う気になてしまう

 

  俺は海岸でボケーと景色を眺めていた

 

  その時ごっつい体の男が近づいてきた

 

  真っ黒い顔をした 多分インド系マレーシア人

 

  パトロールと書かれた制服を着ていた。

 

  俺は何にも悪いことしてないのになんの用だ

 

  と思い黙っていたら Hellow どこから来た

 

  俺はちょっと慌ててJapanと答えた

 

  その後真っ黒なおっさんは「この場所好きか

 

  綺麗だろう」と話してくる 何だこのおっさん

 

  日本に興味があるのか?しばらくすると

 

  おっさんが喋り出した「バイクを持っているので

 

  もっと綺麗な景色が見れるところを案内してあげると

 

  んー俺は迷ったが

 

  そんなに悪いおっさんに見えなかったので

 

  バイクに乗せてもらった。海岸を走るバイクは

 

  最高だった。5分も走ると「ここが眺めがいいと降ろされた」

 

  俺はそんなにいい景色には見えなかった。人気のないただの丘

 

  まー親切で連れて来てくれたんだから贅沢は言えない

 

  ベンチに座って景色を眺めていたら

 

  おっさんがインドのタバコを俺に勧めてきた

 

  俺はタバコは吸わないからというと

 

  そうかその方が体にいいと言いながら

 

  俺の膝を撫ぜてきた。そしてニヤリと歯を見せて

 

  笑った。俺はまさかそんな事はないだろうと

 

  思っていたら、いきなり俺の手を握り

 

  お前男は好きかと 俺は慌てて

 

  おおおれは男に興味ないと言うと

 

  まーいいと俺の肩を引き寄せてきた。

 

  うわーこのおっさん変な匂い

 

  変なタバコと辛いカレーばかり食べて

 

  胃があれてるんか 気持ち悪い

 

  この時俺はきしょい男に言い寄られる

 

  女の人の気持ちがわかった気がした。

 

  おっさんは190ぐらいある大男 力も強い

 

  俺は何とか逃げなくてはと思い 「あーー」と

 

  大きな声で おっさんは、どうしたと聞いてきた

 

  俺は「今日」 と言うと おっさんが「今日どうした」

 

  俺は「今日 友達が来るんだった。忘れてた 

 

  迎えに行かなくちゃいけない」と言うと

 

  おっさんは「バイクで送ってやる」と

 

  俺は大丈夫だから俺は走るのが得意だから

 

  走っていけると その時一瞬おっさんが俺の手を離した

 

  俺は立ち上がり後ろを振り返らず 全速力で

 

  走った 走り続けた。あんなホモ野郎のおっさんの

 

  バイクに乗れるか もうペナンは嫌いだー

 

  2度と来るか こんちきしょうと叫びながら走り続けた。

 

  なんか分からないが俺の目には涙が出ていた。

 

  俺は女か 俺は男だ。

 

 

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