車はまた北に走り出した。
こんな高原に宿なんかあるんだろうか、
それとも車の中で寝るの
か。そうこう考えているうちに
トラックは止まった。
三台のトラックが集まりテントを作り始
めた。テントの中で火を燃やした
トラックいっぱいに積んだヤギのフンを
固形燃料にして、あ
っという間に
テントの中はあったかくなり
七人みんな集まりごはんの準備をした。
ご飯とと言っても干し肉
とパン、1人の老人が「お前も食べるか」
と言って来たので俺は
遠慮していいですと言った。
僕にはパンが残っているからだった。
俺はパンを取り出そうとして
食べようとしたらパンはカ
ビついていた。あーあー干し肉を
もらっとけばよっかたと思いながら
カビたパンを少し食べ
た。テントの中は真っ白ヤギのフンを
燃やしているので煙たい。
それで標高は4000メート
ル以上と高いので息もしづらい。
一酸化中毒になりそうだった。
チベットの人はこれに慣れて
いるのだろう。
と言うか外は−20度以下
こうしなければ生きていけないのだろう。
そんなことを考えながら
うとうとと持って来ていた
寝袋で眠りに入った。