ここはナイロビのゲストハウスだ。
俺はドミトリに止まっていた。
同じ部屋にベットが4つ 共同部屋だ。
そこに名古屋から来たと言う。
日本人が入って来た。
名前は修 日本で体全体を揺さぶって踊る
それでコマーシャルに出て
500万稼いだと言っていた。日本から
来たばかりでナイロビはなんか
怖い所だと言ってびびっていた。
俺は夜暗くなってから彼を買い物に
誘った。えーそれやばいんじゃない
と言う俺は平気だからと、外に連れ出す。
ゲストハウスを出て真っ直ぐに50メーター
行って左に30メーター言った所に店がある。
行きは誰ともすれ違わなかった。
帰りは3人連れの黒人が曲がり角の
ところで睨みをきかせて行った。
俺は修にびびるな 平然とした態度で睨め、
俺ら2人はいかにも、俺らは
お前らなんか怖く無いぞと
言う感じで通り過ぎた。
「修 ほら大丈夫だろ」と言うと
顔を引きつらせながらうなずいた。
修はそれから頻繁に1人で外に出かけるようになった。
一週間ぐらいして俺1人で買い物行ってくると
言って夜遅く出かけた。買い物って言っても
お酒とおつまみを買うだけ。
俺は少し心配になった。
1人だとお前なんか怖くわないぞと言う
はったりは通用しない、
んーしばらくして修が帰って来た。
悲壮な顔で目に一杯涙を溜めて
真っ裸でパンツも履いていない
靴も靴下も履いては無かった。
体は震え何も言わない。
俺は「どうした」と聞くと
「あ あ あ」 強盗にあったと言った。
黒人5人にナイフを突きつけられ
金を出せ、服を脱げ 靴も脱げ靴下も
パンツも 全て それで殴られたのかと聞くと
いいや盗られただけと答えた。
俺は笑いが止まらなかった。
修はデブでボヨボヨしている。
そして泣いている。
俺はよかったね小銭と服だけで
きがいを加えられず。
そしてまた、俺は笑った。
笑いが止まらなかった.