totofuku

totofukuの旅

17 クイーン

   「もう着くよ」と声をかけられた。

 

    俺はヒッチハイクした車の中で寝てしまっていた。

 

    もうここはクイーンズタウンだと声をかけられ外を眺めると

 

    綺麗な湖、俺は連れて来てくれた若夫婦にお礼を言い、

 

    車を離れた。ここはクイーンが住むのにふさわし場所と言われたので

 

    クイーンズタウンと名づけられたそうでです。

 

    本当に綺麗 真っ青な水の色 本当に別世界のような街だ。 

 

    まずは街を探索と思い 湖の周りを歩いていたら

 

    なんか子供がうろうろベンチの近くを歩いていた。

 

    俺は迷子になったのかなーと思い近づいて行くと

 

    ムスーとした顔をしている。まだ3歳か4歳ぐらいなのに

 

    なんか明るさがない 「どうしたの」と聞いたら

 

    首を横に振る 俺はその子とベンチに座っていると

 

    その子は何も喋らない ただ下を見ている

 

    知らないうちに女の人が近づいて来て俺の横に座っていた。

 

    女の人も下を向いていた。いきなり座っていた子が

 

    お母さんと声を出した。俺はお母さんが来たんだなと安心した。

 

    俺は女の人に「大丈夫ですか」と声をかけた。

 

    女の人は「死にたい」俺は勘弁してくれよと思い

 

    でもここから離れるわけにはいかない 俺はなんでと聞いた

 

    女の人は下を見つめて黙っっていた 俺はなんとかしなきゃ

 

    と思い 話しかけた お金に困っているのと聞くと

 

    顔を横に振る 旦那が浮気したのと聞くと

 

    顔を横に振る じゃなんでと言うと ただ死にたいと言う

 

    子供も心配そうに見つめていた

 

    しばらくすると女の人が話し出した

 

    人生って旅みたいなもの早く終わるか

 

    長く生き続けるかの違いその人生が苦しいか楽しいかどうでもいい

 

    死のうが生きようが私の勝手 俺は訳が分からなくなって来た

 

    勘弁してくれって感じ 死のうが生きようがお母さんの勝手

 

    人みんないつかは死ぬすぎて仕舞えばただの歴史の物語

 

    お母さんはうなずく俺はこれからだと思い声のキーを上げ

 

    でもあなたの子供は思っている

 

    あなたと生きたいとお母さんは 子供を見つめ子供もお母さんを見つめた

 

    お母さんは涙を流しながら「そうね」と言ってくれた。

 

    俺はなんか分からないが良かったと思った。

 

    しばらくすると旦那が近づいて来て「探したんだぞ 大丈夫か」と言って

 

    お母さんの顔を覗き込んだ お母さんは「もう大丈夫 この人が助けてくれたから」

 

    と夫に告げた。夫は俺に大変大変ありがとうございましたと握手して来た。

 

    俺は勘弁してくれ、こんな綺麗な湖で!!! 

 

    あーあーこっちまで訳が分からなくなって来た

 

    俺は何も言わずその場を立ち去った

 

 

 

 

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